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シドニアの騎士 [感想]

今期(2014年春期)も残すところあと一ヶ月、1クール予定のアニメはそろそろ「盛り上がってまいりました!」な頃ですが、おばちゃんもうトシなんで深夜アニメもなかなか辛くて見れんくなってきちゃいましてねw今期は二作品しか見てないんです。
ひとつは金田一少年で、もうひとつが

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  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • メディア: Blu-ray


『シドニアの騎士』です。


原作つきですが、わたくしにしては珍しくまるっきり予備知識ゼロで見始めた作品です。
月刊アフタヌーン連載で、いままで正直まるっきりアンテナにひっかからなかったものなんですが……。


ハマっちゃいましたわ。原作手出しちゃった……。


ジャンルとしては「王道ロボットSF」(本当にそう紹介されている)です。
人類は謎の生命体ガウナに地球を滅ぼされ、巨大な宇宙船「シドニア」で宇宙を放浪、種としての人類を保存しつつ植民惑星を探索する旅を1000年続けている。ところが100年の間遭遇しなかったガウナが再び人類の前に立ちはだかり、少年少女たちは人型兵器「衛人(もりと)」を駆りガウナとの戦いに身を投じるのだった……というお話。


なんかこれだけだとえらいシリアスなハードSFみたいでしょう?
実際パッと見だと本当にそうとしか見えないお話なんです。


駄菓子菓子!


この作品、ファンの間で伊達に「貧乏なマクロス」と呼ばれているわけではありませぬ。
ハードな王道SFの皮をかぶってはいますがその中身はまごう事なき王道ハーレムものだったりするのです!


(以下ネタバレ記述満載につきネタバレ忌避派の方はまわれ右でお願いします)


主人公は衛人のエースパイロット谷風長道(たにかぜ・ながて)。出生にちょっと(どころかとっても)秘密はありますが長道自身は仲間思いで勇敢な正義漢、食いしん坊(他のシドニア人が遺伝子操作で光合成ができるのに対して長道は光合成ができないから、という理由はありますが)で色恋には全く鈍感、という、今となっては却って珍しいかもしれないストレートなタイプの普通の(?)主人公です。
その長道の周囲には、本人にはまったくその気はないのに何故が女の子が次々と集まってきて、あれやこれやといろいろサヤ当てをしちゃうわけですよ!


駄菓子菓子!
流石ガワだけでも「王道SF」なだけあって、その女の子たちも一筋縄ではいかないというか、ぶっちゃけ変なヒロインばっかり


その1:星白閑(ほしじろ・しずか)
ときメモでいうところの藤崎詩織ポジション。王道中の王道「ふたりきりで漂流」イベントもクリア、それどころか飲尿プレイという高度なイベントまでクリアしてお互いこれからという時に、単行本二巻にして早々と物語から退場。キルヒアイスもびっくりだよ!
がしかし「捕食対象者を遺伝子レベルまで再現・複製できる」というガウナの能力の所為で、様々な姿でことあるごとに長道の行く手に現れる事に……。長道はそのたびに揺れる心と戦うことになるわけで、名実ともに物語のキーパーソン。

その2:緑川纈(みどりかわ・ゆはた)
戦死した兄の仇をとってくれた長道に心を寄せる積極派。その押しの強さはストーカーレベルにも達していると言っていいが、ニブチン(死語)の長道には全く相手にされていない様子。
適性の高さから司令補佐に任命され時には辛辣な選択を迫られる。が、それよりも職権濫用シーンの方が目立ちます(笑)。


ここから先がだんだんあやしくなってきますよ。


その3:科戸瀬イザナ(しなとせ・イザナ)
目下のところわたくしのいちばんの推しメンです(笑)! 男でも女でもない、パートナーに合わせて性別が変化する「中性」。明るく友好的な性格で、長道の最初の友人。
長道のゲロをひっかぶっても全く動じない、星白閑とは別の方向でハイレベルなキャラ。戦闘での負傷で片手片足を機械化……しただけでは物足らず、長道を意識した結果体のあっちこっちがあんなことやこんなことに。フラグ立ちすぎでちょっと心配です。

その4:仄姉妹(ほのかしまい)
クローン人間の11人姉妹。11人いる! 全員全く同じ姿だが本人たちには見分けがつく、らしい。なかでも長女の焔(えん)がツンデレ枠、妹の煉(えん)が癒し枠。
のちにさらに11人追加されてもうわけわかりません。22人いる!

その5:白羽衣つむぎ(しらうい・つむぎ)
決戦兵器として人為的に生みだされた、人間とガウナの融合生命体。外見はドレスをまとった巨神兵といったいでたちで、本体は衛人と同サイズ。
温厚で礼儀正しく、寂しがり屋。誕生まもない為精神がまだ幼く、自分をかばってくれた長道を強く慕うようになる。本体が巨大すぎる為に人間とはもっぱら触手でコミュニケーションする。
この触手ってのがどう見ても触手以外の何物でもないのですが(笑)、見慣れてくるとめちゃめちゃ可愛く見えてくるから不思議……。猫やクワガタにそっと触ったり、納豆をふわふわにかきまぜる位には器用です。

その6:市ヶ谷テルル(いちがや・テルル)
人工生命体。っていきなりか。口が悪いロボっ子人造人間。体表面を硬質化させたり人工頭脳に膨大なデータを蓄えていたり、結構高性能。
非武装主義者に創造された為思想が偏っており、周囲の人間と軋轢が絶えなかったが、命の恩人である長道に好意を抱くようになる。
なんつーかこう、初音ミク枠です。


こんな具合で巻が進むにつれてヒロインたちがどんどん人外になっていくのですが(笑)、何が一番問題なのかというと、結局のところ当の長道が追いかけているのは、もういなくなってしまった星白閑である、というところ……。永遠に叶わない、永遠に捕まえられない幻影、なのですよ。ああもうこのバカ男! といいたくなる次第です。
まあでも、いいやつなんだけどね。


アニメだとたぶんつむぎが登場するところまでは無理っぽいですが、結構ヒットしているらしいので、是非ともセカンドシーズンをお願いしたいところ……。
未見の方は是非とも、原作と合わせてどうぞ。



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